岡本太郎『孤独がきみを強くする』感想|孤独とは何かを考える
岡本太郎 著『孤独がきみを強くする』は、どのページを開いても一言一句が熱い本です。
まず、本書の基本情報をご紹介します。
ご紹介する本のタイトル:『孤独がきみを強くする』
著者:岡本太郎
プロデュース・構成:平野暁臣
発行所:株式会社興陽館
キャッチ画像には「芸術家 岡本太郎」と書きましたが、彼自身は「本職? 人間だ。」と答えたことで知られています。
そのため、私は彼を単に「芸術家」と表すことに少しためらいもありました。
ただ、彼の名前をご存じない方もいらっしゃるかもしれないと思い、
わかりやすさを優先して「芸術家」と表記しています。
岡本太郎といえば、1970年の大阪万博で「太陽の塔」を制作し、一世を風靡した人物です。
「芸術は爆発だ!」という言葉でも広く知られています。
私は岡本太郎の著書が好きです。
彼の著書はどれも、文学的・哲学的に非常に価値があるものだと私は思っています。
彼の文章は、言葉も内容も生き生きとしていて、読むたびに自分の生き方について考えさせられます。
『孤独がきみを強くする』も、そのうちの一冊です。
この本は、2年ほど前に東京・青山にある岡本太郎記念館に立ち寄った際に購入したものです。
本書の構成
次に、内容についてですが、著作権のこともありますので、ここでは「章」だけ記載させていただきます。
『孤独がきみを強くする』
第一章 「孤独」ってなんだ
第二章 「生きる」ってなんだ
第三章 「青春」「老い」「死」ってなんだ
このように、本書は大きく三章に分かれています。
順番に読み進めてもよいのですが、何も考えずにパッと本を開いてみても構いません。
どのページにも彼の熱いメッセージがあり、読む人に自分自身の内面を見つめなおすきっかけを与えてくれます。
「孤独」について
「孤独」という言葉には、ネガティブなイメージをもつ人がいるかもしれません。
しかし、ここで語られている「孤独」は、単なる寂しさではありません。
岡本太郎は、この著書の中で次のように述べています。
「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」
「芸術とか哲学とか思想なんて、みんな孤独の生み出した果実だ」
一方で、パブロ・ピカソも、孤独と創作の関係についてこう語っています。
「深い孤独がなければ、まともな作品はつくれない」
岡本太郎はフランス・パリに留学していた際、ピカソと親交がありました。
そのためか、「孤独」に対する考え方や芸術表現には、どこか通じるものがあるように、私は感じています。
芸術家の思考と作品
私は、芸術家の思考はそのまま芸術作品に表れるものだと感じています。
それは単なる技術の問題ではありません。
技術の先にある、何か精神的なものが伝わってきたとき、作品はただ「上手な絵」にとどまらず、人の心を打つものになるのだと思います。
例えば、岡本太郎の芸術作品を見ると、表現内容にもよりますが、まるで生まれたての純粋な赤ん坊のような、生きるエネルギーに満ちあふれている作品が多くあります。
自分自身を深く見つめ、他の人や社会の価値観に染まらない、純粋な自分に立ち返る。そして、それを強烈に表現する。
それが芸術であり、「生きる」ということなのかもしれません。
岡本太郎の著書『孤独がきみを強くする』は、「孤独とは何か」「人はどう生きるべきか」を問いかけてくれる一冊でした。
